【熊本消防設備】屋外消火栓設備と動力消防ポンプ設備の基礎知識

屋外消火栓設備を設置しなければならない防火対象物とは?

屋外消火栓設備が必要かどうかは、建物の高さや地下の有無ではなく、1階・2階部分の床面積の合計で判断されます。

具体的には、次の基準です。

  • 耐火構造建築物

     1階または1・2階の床面積合計が 9,000㎡以上

  • 準耐火構造建築物

     1階または1・2階の床面積合計が 6,000㎡以上

  • その他の建築物(木造など)

     1階または1・2階の床面積合計が 3,000㎡以上

この判断において、

👉 建物の階数や地下階の有無は関係ありません。

あくまで「1階・2階の床面積」がポイントです。


屋外消火栓設備が免除されるケース

次のような他の消火設備が設置されている場合は、

その有効範囲内について屋外消火栓設備を省略できることがあります。

  • スプリンクラー設備

  • 水噴霧消火設備

  • 泡消火設備

  • 動力消防ポンプ設備

設計段階や改修時には、設備の重複や代替可否の確認が重要です。


屋外消火栓設備の点検・維持管理のポイント

点検時は、次のような点を確認します。

  • 消火栓箱の破損・汚損・表示の脱落がないか

  • 周囲に消火活動を妨げる障害物がないか

  • 表示灯やポンプ起動表示に異常がないか

  • 水源の水量が規定どおり確保されているか

  • 呼水装置・電気系統に異常がないか

  • 定期的に放水訓練を行い、操作方法を把握しているか

  • 配管や消火栓の腐食防止・凍結防止対策が取られているか

基本的な考え方は、屋内消火栓設備と同様です。


屋外消火栓の代わりになる「動力消防ポンプ設備」

動力消防ポンプ設備は、

水槽などの水源+移動可能な消防ポンプで構成される設備です。

屋外消火栓設備と同じ目的を持ち、

条件を満たせば屋外消火栓の代替設備として認められます。

動力消防ポンプの特徴

  • 屋外消火栓より設置コストを抑えられる場合がある

  • 洪水時などには排水用途としても使用可能

  • 移動式のため、柔軟な運用ができる


規格放水量と水源の条件

動力消防ポンプ設備には、次の基準があります。

  • 屋内消火栓設備の代替

     → 毎分0.2㎥以上

  • 屋外消火栓設備の代替

     → 毎分0.4㎥以上

また、水源は

👉 20分以上連続放水できる有効水量を確保する必要があります

(ただし20㎥を超える場合は、最低20㎥確保で可)。


ポンプ能力と設置範囲の考え方

ポンプの規格放水量に応じて、

建物全体をカバーできる位置に設置する必要があります。

目安は次のとおりです。

  • 0.5㎥/分以上:水平距離 半径100m

  • 0.4㎥/分以上0.5㎥/分未満:半径40m

  • 0.4㎥/分未満:半径25m


まとめ

屋外消火栓設備や動力消防ポンプ設備は、

「床面積」「構造」「代替設備の有無」によって設置要否が決まります。

特に、

  • 建物の階数では判断しない

  • 代替設備が使えるケースがある

  • 維持管理・点検が非常に重要

    この3点は、重要なポイントです。

     

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