【熊本消防設備】R型受信機と中継器の関係とは ― 配線を減らすための仕組みを実務目線で解説

R型受信機とはどんな受信機か

R型受信機は、火災信号を固有の信号として受信する方式の受信機です。

P型受信機が「1つの火災情報=1本の電線」で伝送するのに対し、R型受信機は信号の内容を識別し、

同一の伝送線上で複数の警戒区域の情報を扱うことができます。

このため、配線本数を大幅に削減できるという大きな特徴があり、

特に大規模建築物で多く採用されています。


P型受信機との決定的な違い

P型受信機は構造が比較的シンプルで、

警戒区域ごとに回線を分けて火災信号を送ります。

一方、R型受信機は、

信号の周波数やパルスなどの違いを用いて、

どの警戒区域からの信号かを判別します。

その結果、受信機側では火災発生場所が

液晶パネルなどに文字情報として表示される仕組みとなっています。

R型受信機のメリットをより理解するためには、従来主流であったP型受信機との違いを知ることも重要です。

詳しくはこちら👉受信機の構成とP型1級受信機の役割


中継器とは何をする装置か

中継器とは、感知器や発信機から送られてきた火災信号を受信し、

それを別の信号に変換して受信機や各種防災設備へ送る装置です。

言い換えれば、中継器は

「信号を整理し、分配するための信号変換装置」

と考えると理解しやすくなります。


R型受信機と中継器の基本的な関係

R型受信機では、

1本の伝送線に多数の情報を載せるため、

途中で信号を整理・変換する役割として中継器が用いられてきました。

中継器を介することで、

  • 受信機

  • 消火設備

  • 排煙設備

  • 警報装置

といった複数の設備に信号を分配することが可能になります。


なぜ中継器が必要だったのか

従来のR型システムでは、

受信機が直接すべての信号を処理するのが難しく、

途中で信号を整理する中継器が不可欠でした。

また、スプリンクラー設備や排煙設備など、

自動消火・防災設備を連動させる場合には、

受信機とは別に中継器を設ける必要がありました。


最近のR型受信機は変わってきている

近年は電子技術の進歩により、

R型受信機自体が高度な信号処理能力を持つようになっています。

そのため、従来必要だった中継器を

必ずしも設置しなくてもよいシステムも増えてきました。

ただし、設備構成や連動内容によっては、

今でも中継器が必要となるケースは少なくありません。


中継器は「設置すればよい」装置ではない

中継器は不燃性の外箱に収められ、

感知器や発信機から火災信号を受信した場合、

5秒以内に信号変換を行うことが求められています。

また、受信機から感知器までの配線導通を

受信機側で確認できない場合には、

法令上、中継器を設置して回線ごとに導通試験ができるようにしなければなりません。


中継器の種類と設置形態

中継器には、

  • 受信機と感知器の間に設ける独立型中継器

  • 感知器に付属する小型中継器

  • 受信機自体に中継機能を持たせたもの

など、さまざまなタイプがあります。

建物規模やシステム構成によって、

適切な中継器を選定することが重要です。

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