【熊本消防設備】非常コンセント設備とは?消防隊が使う“電源”の正体
目次
非常コンセント設備は「消火活動上必要な施設」
連結送水管、連結散水設備と同じ分類に入るのが
非常コンセント設備です。
つまりこれは消防設備ではなく、消防隊の消火活動を助けるための設備
という位置付けになります。
火災時、消防隊はホースだけで活動するわけではありません。
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サーチライト
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電動カッター
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電動ドリル
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排煙ファン
これら電源が必要な機材を多数使用します。
そこで必要になるのが
消防専用の電源です。
なぜ高層ビルや地下街に必要なのか?
例えば地下街や高層ビル。
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延長コードを外から引くことは不可能
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発電機を持ち込むにも時間がかかる
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煙の中で準備する余裕がない
だからどの階でも、すぐ電源が取れるようにしておく
これが非常コンセント設備の目的です。
非常コンセント設備の設置対象
次の防火対象物に設置されます。
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地上11階以上の建築物(11階以上の階に設置)
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延べ面積1000㎡以上の地下街
ここ、意外と試験にも実務にも出ます。
非常コンセント設備の構成
非常コンセント設備は
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非常コンセント
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保護箱
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表示灯(赤)
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電源(非常電源含む)
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配線
で構成されます。
目印になるのは赤い表示灯付きの鋼板製保護箱です。
コンセントの仕様(ここ大事)
中にあるコンセントは
JIS C 8303
接地極付2極コンセント
定格15A 125V
これが2個入っています。
さらに重要なのが電源条件。
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単相交流100V
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15A以上供給可能
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非常電源で30分以上使用可能
この「30分以上」がポイント。
設置場所の考え方
設置すべき階ごとに、非常コンセントを中心に半径50mの円
この円で階全体がカバーされるように設置します。
つまり設置場所は
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階段室
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非常用エレベータ乗降ロビー
など、消防隊が必ず使う動線上になります。
非常電話と併設されることも多いです。
まとめ:非常コンセントは“消防隊の延長コード”
非常コンセント設備は消防隊が現場で即座に電源を確保するための設備です。
見た目は地味ですが、
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設置基準
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電源容量
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設置位置
どれも厳密に決まっています。
連結送水管や連結散水設備と同じく、
消火活動を支える超重要設備の一つです。