【熊本消防設備】無線通信補助設備とは?地下で“無線が通じない”を解決する設備
目次
地下では、なぜ無線が通じないのか?
地下街や地下室は構造上、電波が極端に届きにくい空間です。
イメージとしてはトンネルに入ったら
ラジオが聞こえなくなるのと同じ現象。
しかし地下で火災が起きた場合、
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地下の消防隊
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地上の消防隊
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指揮本部
この連携が取れなければ、消火も避難誘導も成り立ちません。
そこで必要になるのが地下でも
消防無線が使えるようにする設備
これが 無線通信補助設備 です。
無線通信補助設備の設置対象
延べ面積 1000㎡以上の地下街
に設置義務があります。
意外とピンポイントな設備ですが、
地下では極めて重要な設備です。
どんな仕組みで無線を通すのか?
方法はシンプルで、
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地上の電波を地下へ引き込む
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地下全体に電波を行き渡らせる
ための設備を設置します。
その主役が漏洩同軸ケーブル
ケーブル自体から電波が“漏れる”ことで、
地下全体をアンテナのようにする仕組みです。
設備の構成
無線通信補助設備は
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漏洩同軸ケーブル
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アンテナ
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分配器・混合器・分波器
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無線機接続端子(地上端子)
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電源
で構成されます。
使用周波数帯は
260MHz帯・400MHz帯
消防無線専用です。
地上端子(ここ重要)
消防隊はここに無線機を接続します。
この地上端子は
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保護箱に収納
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表面は赤色表示
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厚さ1.6mm以上の鋼板製
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地盤面から0.8m以上1.5m以下
という厳密な規定があります。
設置場所は消防隊が活動しやすい場所
防災センター付近です。
なぜ非常電源が重要なのか?
過去の大火災では、火災時に電源を切ってしまい
消防活動に支障が出たという事例があります。
その教訓から、消防用設備は常用電源が止まっても
別ルートで電源供給できることが求められています。
これが「非常電源」。
無線通信補助設備も例外ではありません。
まとめ:無線通信補助設備は“地下専用の通信インフラ”
この設備は
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消防設備というより
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消防活動を支える通信インフラ
です。
地下で無線が使えなければ、
消火も救助も指揮も成り立ちません。
地味ですが、地下施設では最重要クラスの設備の一つです。